守りたい ただあなただけを
<昨晩、ラバル国王様が体調を崩してお倒れになったとの報せが入りました。
現在情報の確認中です。
詳しい病状が分かり次第お伝え致します。>
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
ラジオから信じがたいニュースが聞こえてくる。
一緒に聴いていたリューマも顔をしかめた。
「ただの風邪ならこんな大袈裟に報道しないよな・・?」
「だよね・・・。
よっぽど重い病気なのかな。」
「ラバル国王って俺達とそんなに歳変わらないだろ?」
「うん。僕達の2個上ぐらい。」
「・・・無事だと良いけど。」
二人してラジオの前に座り続けて続報を待つ・・・・・つもりだったけど、
さっきから服を引っ張ってくるコロを見かねて、
リューマが再びフリスビーを遠くへ投げた。
第3章 完