守りたい ただあなただけを
――――――
「恐らく・・肺の感染症だと思われます。
体温は先程39度から40度にまで上昇。
一向に下がる気配がありません。」
「意識はあるのか!?」
「微かに・・。
ただ割れるような頭痛もするとの事で・・。
今では意思の疎通も難しくなってきました。」
ヴィックスと共に、
王宮に勤める主治医の話を聞く。
今日の夕食を終えた後、
ラバル様が体調不良を訴えた。
ラバル様ご自身は、
“横になればすぐ良くなると思う”
と仰ったようだが、
あっという間に熱が上がり、
このような事態に陥ったらしい・・・。
・・昨日まで全くそんな気配は無かった・・。
まさに一瞬にして・・ラバル様の体を病魔が蝕んだということか・・・・。