守りたい ただあなただけを
「どけ!兄上と話してくる。
訳の分からない事を言いやがって・・・。
いくらお前と言えども許さんぞカズマ!!」
「リバル様!!」
すっかりその表情から酔いが消え、
動揺を表すその両肩を強く掴む。
「あなたが明日からこの国の王となります。
第40代国王をリバル様が襲名し、
我らを導いて頂かなければならないのです・・!」
「・・・・・どけ・・・。」
早歩きでこの場を立ち去るリバル様をこれ以上追いかけなかった。
恐らく王室へ向かい、
その後安置所へ行き・・・・。
ご兄弟の最期の対面を邪魔するつもりは無い・・。