守りたい ただあなただけを
「カズマ。
ヴィックスだけでは大変だ。
お前もサポートしろ。」
「・・・・・・はい。
仰せのままに。」
「・・・用事はそれだけだ。
もう出てって。」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
ヴィックスはくるりと体を翻して出て行こうとするが、私の足は動かなかった。
しばらくリバル様を見つめる。
「・・カズマ・・・・どうした?」
「・・・リバル様。
ラバル様を早く王家の墓へと埋葬したく存じます。
葬儀は民達に見守られ立派に果たされました。
早くその身を王家ご先祖様の元へとお返しせねば、ラバル様も御心も落ち着かれますまい。」