蒼い月と紅の灯火
「やっと一緒になれたとこ悪いんだけど」
申し訳なさそうに口をもごもごさせている。
それすら可愛いけれども、何か嫌な予感がする。
「ごめん、しばらく出掛ける」
「え、どこに……?」
「ちょっと、ね」
今度は気まずそうに視線を逸らす。
少し気になっていた。
引きこもりだし、何もすることないのに何処に用があるのだろうかと。
いや、失礼かもしれないけど。
「じゃあ、どのくらい?」
「一週間」
「一週間!?」