蒼い月と紅の灯火
「出来ました!」
「流石! どれも美味しそう!」
朱里ちゃんは俺を探るように見てくる。
それが面白くてにやけてしまう。
「なに考えてるんですか」
「そんな怖い顔しないでよ」
「朔夜さん、二人のもの家になかったです」
「俺、あるとはいってないよー?」
にやにやとしながら朱里を見る。
それを悔しそうに唇を噛みながら睨んでくる。
「ほら、可愛い顔が台無し。ご飯食べよーよ」
「いただきます!」
ガツガツとかきこむようにたべていく。
つまらせない、よな。
「いただきまーす」
どれから食べようかと迷っていると、
「ごちそうさまでした!」
ガチャンと荒々しく食べ終わる朱里ちゃん。
(こりゃあ、下手したかな)
「お先にお風呂頂きます! 自分で片付けてください!」
「は、はーい」