蒼い月と紅の灯火
本音
やっぱり町は賑やかだった。
「えーっと」
葱、油揚げ、豆腐。
味噌汁の具材だろうか。
「まずはお団子だよね!」
町の一番の団子屋にいく。
相変わらずの行列だけれどの、それ相応の味だから並ぶのだって気にならない。
好物のみたらしとずんだを買う。
まずはずんだから。
「美味しい~!」
三人で町を訪れた時から好きになった。
自分の里にはこんなものなかったから。
「二人には色んな物を教えてもらったな」
町を歩いていくと、何やらいつもと雰囲気が違う。
「どうしたんだろう」
なんとなく、ざわついている。
人々が怯えているような。
近くにいる人の会話に耳を傾けてみる。
「なんだろう?」
また集落の者が戦を仕掛ける……?