蒼い月と紅の灯火

「うん、蒼兎が好き! 恋愛感情として」




「じゃあ……」




「うん、よろしくお願いします」




「はー、もう手間のかかるやつら」




拗ねたように寝転がる朔夜。
もしかして、朔夜は最初から……。




「朔夜、私達を……」




「そーだよ。両想いで付き合わないとか嫌じゃん。あ、でもね俺も朱里ちゃん好きだから」




「え……?」




「恋愛感情として、だから今までの行いも嘘とは言えないな」




ドキッとした。
別の意味で。心臓に悪い。

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