蒼い月と紅の灯火

相変わらずの兄弟喧嘩が微笑ましい。




でも、朔夜は何処か怖かった。
私に迫る、その時の朔夜が。




蒼兎のための演技なのだろうけど……。




「よーし! 俺はひとまず帰ります」




「二度と来ないでね」




「ありがとうございました!」




「蒼兎、朱里ちゃんを見習え」




「あ、別にもう来なくていいですよ?」




「朱里ちゃん……!」
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