蒼い月と紅の灯火

騒がしく帰っていく朔夜を見送る。




なんだか目まぐるしく時間は過ぎていった。




「ねぇ蒼兎、疲れたね」




「そうだね、兄貴うるさいから」




いつからこんなに辛辣になってしまったんだろう。
いや、朔夜に対してだけだけど。




「これからは私がご飯作るね!」




「ん、お任せします」




やっと、本音で接することが出来た。
散々逃げるようにされたのは悲しかったけど。




それでも、分かち合えたから。
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