蒼い月と紅の灯火
不安と衝突とそれから
変な違和感はあったものの。
気にせずに蒼兎とまた暮らし始めた。
「蒼兎、起きて」
あれからすぐにぐっすりと寝てしまった蒼兎。
確かに疲れることばかりだったけれども……。
「もう、朝なんだよ!」
「もう、朝……?」
寝惚けながら目を擦る蒼兎が愛しい。
いや、かなり私は重症かもしれない。
「おはよう蒼兎、朝御飯食べる前にお風呂ね」
「風呂……朱里一緒に入る?」
「なっ!? 一緒に入らないよ! 私はもう入ってるから変な事言わないではやくいく!」
急に言われて顔が熱くなる。
そんなこと出来るわけない。
だって、恥ずかしくて溶けてしまう。