蒼い月と紅の灯火

「残念」




「ひゃ!?」




耳をぱくりとされてビクッとなる。
なんかもう、熱い、うん、熱い。




蒼兎はこんなに甘々なのか……。
いや、まだキスしたわけでも。




「朱里、百面相してるね」




「うるさい! はやくいく!」




「はいはい」




こんなことばかりじゃ心臓がもたない。





(もう、こんなに!)
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