交際宣言~不良のキミと2年間~
屋上から先輩がいるグラウンドは相当遠かった。

いつもはひとりじゃないから気づかなかった。

あたしの隣には決まってあの子がいたから。


「亮先輩」

呼ぶとすぐに来てくれた。


もう昼休みも終わるころだったから、片付けをしてたみたい。



「どうしたの?麗華ちゃん」

「えっと・・・今日、一緒に帰りませんか?」


ちょっと勇気がいったけど、ちゃんと言えた。



「分かった。教室に迎えにいく」

「ありがとうございます」



迎えに来てくれるなんて、充実しすぎ。

あたしは授業を久しぶりに頑張った。


そして約束通り、教室に迎えに来てくれた。
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