壊れた心…


彼が突然言い出した。


『来週まきの好きな大人のピンク色のスーツ持っていくよ』


それが彼のプロポーズだったのかもしれない。


『うん』と答える私も、彼のプロポーズを受けてたのかもしれない。


お互いに心の中では一緒になることを了承していたのだろう…


普段着で、『ただいま』と現れ次の日の朝スーツに着替え


私の父に、


『まきさん下さい』


父は、


『まきが二十歳までだめだ!』


と意地を張っていた。


その場は仕方なく父の意見を聞き入れたが…


彼と私の中では、今すぐにでも一緒になりたかった。


彼は、家を探し


私は、その家の中の雰囲気を醸し出す家具を選ぶ役目


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