順番
「16歳の時から彼に毎日愛されてます」
「16?」
「はい、16歳で彼のお嫁さんになりました」
社会慣れしてなかったのはただ単にずっと、専業主婦だったのか
彼女はもう一度白い手を俺に差し出した
「どうしますか?私に抱かれます?」
抱かれる?
そう頭の中で考えていたはずが
今は一人資料室で横たわっていた
食われたのは俺だ
まさに、抱かれた
終始彼女にリードされた
理性を総動員させて俺がリードしようとしてもいつの間にか彼女が主導権を握った
なんと、コンドームまで彼女が着けた
流石に初めてだったが、何故だか興奮した
彼女の白い肌や柔らかな胸の感触を思い出してまた、下半身が疼く
彼女の中に入った時にはすぐに果てるかと思った
今まで経験したことが無かった
「気持ちいい」
終わった行為を思い出しつい言葉にしてしまう
そう、気持ち良かった
こんなセックスは初めてだった
彼女の腰の動きや、気持ち良さそうな顔を思い出して俺は自分の中心に手を持っていき甘い吐息を漏らし一人で果てた
なんて女だ
もう、彼女はいないのに
もう一度思い出させるなんて
最後に服を正して彼女が出ていく時に言われた
「私を抱くのは主人だけ」
抱かれる彼女はどんな顔をするのだろうか
俺を抱いた彼女は今日も旦那に抱かれて隙間なく独占欲を押されるのだ
手に付いた白い液は二度目にも関わらずそれなりの量だった