手をつないだからキスをしよう!
何事もなかったようにキッチンに着いてきて

ハンバーグをこねる後ろで、アイスを食べてる。

……………洋ちゃん相手に、何を緊張してるんだろう。って思うのに……

半端なく、心臓がバクバク音を立ててる。

「洋ちゃん、緊張するから後ろに立たないで。」

クスリと笑ってリビングに移動してくれた。

フッと目線をあげると………

本棚の前に立ち止まっている。

幼稚園関連の物ばかりなのに。

………???…………

「あっ!」

慌てて取り上げるフォトスタンド。

五人で写る仲良し写真。

………でも……鋭い洋ちゃんなら気づくはず。

………五人の後ろに写りこんだ先生を…………

「違うから。本当に違うからね!
今の今まで、忘れてたんだもん。」

「分かってるよ……。」

「分かってない!
今日の二人だって全然気にならなかったんだから。
むしろ、今後ろにいた洋ちゃんの方が……ドキドキして問題だったから。」

「………それ、本当?」

今だにドキドキのおさまらない胸を押さえ、うなずいていたら

携帯の着信音が響いた。

「わぁ!」

相手を確認すると………先生。

バットなタイミングだよ。

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