手をつないだからキスをしよう!
この日、四人で洋ちゃんのお店に集まった。

「彩、びっくりしたよ。」

「まだ引きずってる?先生のこと………。」

「ううん。二人が上手くいって欲しいって思ったのは本当だし
二人を見てて、間に入ろうなんて考えられないし。」

「そうだよねぇ~」

「だったら………唯ちゃんの味方をしてもいい?」

やっぱり私に気を使ってたんだ。

「もちろん!
それでね。私…………先生に告白しようと思うの。」

「「「えっ!!」」」

アズと夏苗…………それから、洋ちゃんの驚く声がした。

海晴は………私が次に言うことを、想像してたみたい。

「もちろん『好きです。』なんて言わないよ。
『好きでした。』って言って、咲がばらしたことや唯ちゃんが
私に気を使って、先生から離れようとしてることを言おうって思うの。」

「彩……………。」

「彩ちゃんは……本当にそれでいい?後悔しない?」優しい洋ちゃんは

やっぱり私が優先。

「うん。先生も大切だけど、唯ちゃんはもっと大切だから。
私に気を使って別れて欲しくないし……誰も傷つけたくないもん。」

私の言葉に

「ヨシ!だったら……明日カラオケに行くよ。」って海晴。

直ぐにメールを打ち始めた。

相手は唯ちゃん。

5分もしないうちに返事が帰る。

『明日は、都合が悪いです。ごめんなさい。』って。

これも想定内。

断るって思ってた。

直ぐに折り返しメールする。

『ダメ。強制連行します。』って。
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