ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆
『どういう事か?と言うと、お父さん、今、歩いたり出来ますよね?身体の中に癌があったとしても、生活出来る。』
『確かにそれなりに治療は必要ですが、手術が全てではありません。』
『ですが、お父さんの場合…うん、黄疸の方は入院した頃よりも大部良くなって来ましたよね?』
『それを、もう少し良くしてみようか?と言う事なんです。』
確かに父は、キレンジャーからは遠い肌の色になっていた。
チューブを一本通しただけで、黄疸は画期的に改善した。
『すみません。この説明、本来であれば、紙にしながらするはずだったんですが、丁度ご家族の方がいらしてると言う事だったんで、説明させて頂きました。』
父は、多分、また、頭の中は、真っ白に違いなかった。
母は、聞こえていないに違いなかった。
姉は、ちゃんと聞いていた。
私は、まさか今日、説明を受ける事になるとは思ってなかったので、携帯をメモ代わりにしていた。