ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆
翌日は、買い忘れた入院用品と母の靴を買いに、父と母を乗せて買い出しに出かけた。
姉は明日、父と同じ病院で経過観察の通院をする叔母を待つ為、家事をしながら留守番。
叔母は県内とは言え、病院の時は、朝一番の電車で3時間かけてやって来て、我が家に泊まると言うのが、慣例になっていた。
「バレバレだね」
父の入院日を言い渡された日の事を思い出す。
靴は、母が転ばない様に。
前回は[まだ履けるから]と履いていた靴で転倒して骨折した。
そんな事にならない様に。
父が選んだ靴を履けたらいいなぁ。
二つ目の想いは言わなかったけれど、靴屋さんでもケンカしている二人を見ていたら
[ケンカも…一応、しおさめ…って事で]
そう思ったから、放って置いた。
母は結局、父が選んだ靴は買わなかった。