ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆

『もう一度お願いしますね〜』



看護師さんは、手慣れた様子で再度検温の準備。


ピピピ…


今度は大丈夫。36.9度。


微熱あり…。



その他の説明はカンファレンス室で行われた。


主に入院中の注意事項と、今日の検査について。



母も同席したが、多分…聞こえていなかっただろう。



そして父は…多分、憶えていないだろう。

何しろ父はこの上なく、怖がりだ。



『じゃ、この後採血しますから、また、お部屋に戻りましょうか?』



この頃には昼に近くなっていたので、母と叔母は帰らせた。



父と私で、残りの荷物の効率的な収納に、あーだこーだと言いながら収納完了。




「…風呂だめなら…」



「シャンプーいらなかったな…」



ふと、父が呟いた。



寂しそうに、呟いた。



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