ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆

配膳車の中には、それぞれの名前が書いてある。目を皿の様にして探したけれど、父の名前は見付からない。



父はまたトイレに行っている。尿検査の分も終わらせて来るとか言っていた。



「ご飯、なかったよ」


『食べていいって、言ったっけよな?』


「もっかい、見てくるね」


同じ場所に向かうと今度は看護師さんもいて、そこへ来た人達に【お名前どうぞ〜】と言っている。



名乗ってみても、無いものは、なかった。病室に戻る途中のナースステーションで、色々説明をしてくれた看護師さんが




『あ、多分追加食で出すと思うから、もう少し待っててね』と



笑顔で声をかけてくれた。


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