ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆

病室で待とうかと話していたけれど、どうにも暑い。


母も私も、暑いのは苦手だ。病院と言う場所は特に、独特の密閉感がある。



玄関ロビーのソファーが、一番涼しかった。お尻の落ち着き先を、そこに決めた。


本が読みたいと言う母に、貸し出し図書の中から見繕って渡し、私は病院探訪に出る。



こんな時でもなければ見ないであろう貼り紙や、小冊子を読んだ。


自分で持って来た本もあったけれど、病院の本は病院でしか読めない。


持ち帰るとゴミになるであろう小冊子の中から



【家族ががんになったとき】


これだけ、母に隠して自分のカバンに忍ばせた。


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