ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆

それにしても遅い。予定の時間は、もう過ぎていた。30分遅れで病棟に上がってみたけれど、まだ戻っていない。



いくら何でも、そろそろ終わるだろうと、母と二人、8階の面談コーナーに場所を移した。



ここならエレベーターフロアも見えるし、陽当たりもかげって来たので一石二鳥だ。


♪ピン♪と到着の音がする度に何度も振り返って確かめるけれど、


何度目かを過ぎた頃には、それすらしなくなっていた。予定の時間から一時間遅れ。


その時。母が



「ホラ、あれ、父さんじゃない?」


やっと帰って来た父は、更に酸素も付けていた。


搬送用ベットから病室のベットへの移動は、看護師さんが一人で出来る造りになっていた。


良くテレビで見る「1、2、3」を、密かに期待していたのは、私です。


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