ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆
発覚〜入院まで
【9月30日】
母の入院前から体調を崩していた父が、母の退院を待って、やっと総合病院へ行く。
母の入院中に来た親戚に、早く大きな病院に連れていく様、何度も言われていた。
「最後には怒っちゃうの。瑠璃さんからも言ってくれない?」
すると、父の手を掴み、瑠璃さんが
『おじちゃん!おじちゃんよ?早く病院さ行くんだ!』
父は笑っているだけ。
瑠璃さんに言わせると、父の兄弟は揃いも揃って意気地無し。
それも、下に行けば行くほどだと言う(笑)
父に気付かれない様に、瑠璃さんにお礼を言う。
『病院に連れていく』事が、こんなに大変だとは……。
ずっとお腹の調子が悪く、上の兄弟が相次いで癌が見付かった事は知っていても
いや…だからこそ…なのかな?
どうしても母の入院中には病院へは行かないと言い張る。
母が入院中の二ヶ月間、病院食が口に合わないと言う母へ、ほぼ毎日、手作りのおかずを持って行く。
夏の暑い盛りの時期に、
『空色の自転車』を漕いで。