木崎、こっちを向いて
「席ついてー」
先生が入ってきて、私と春は話すのをやめて席に着いた。
私と春は前後の席で、とても近い。
「今日も先生カッコいい〜」
春は、少し頰を赤くして先生を見つめている。
「そうかな?」
2-4の担任の早川 瞬先生。
おおらかで優しそうな雰囲気の先生
綺麗な顔でしかも、高身長
とても目立つ人で、学校中の女子の注目の的だ。
「今日は先生の授業あるね!」
早川先生は、社会科の先生。
私も春も日本史を取ってるから、先生から教わっている。
「ほら!木崎、大野。ちゃんと聞いて」
先生に注意されても、春はとても嬉しそうだ。
これが恋する乙女ってやつなのか
「はい、連絡終わり。今日も一日頑張ってね」
先生は連絡事項を話し、朝礼が終わった。
みんなはぞろぞろと教室を出て行く
私も立ち上がって、1時間目の準備をしようとロッカー室に向かうと、こっちへ歩いてきた先生に呼び止められた。
「木崎、ちょっと職員室きて」
「はい」
何か悪いことをしただろうか。
不思議に思いながら、早川先生と職員室に向かった。