ただ君を愛してる
君恋

衝撃

「じゃあ翔太、明日ね!」

あたしは大きく翔太に手を振った。



翔太はあたし、花歩の彼氏だ。

なんて、言えたらいいんだけど……………。


翔太とは幼馴染で、

あたしは密かに翔太に恋をしていた。

ずっと昔から。


自分の部屋に入り、ベッドに頭を下ろした。

「あたしを好きになってよ………。」

届くはずないのに。



―――――――次の日



あたしはいつも通りの1日を過ごそうとしていた。

「行ってきまーすっ!!」


けど違った。


「花歩ッちおっはよー♪」

あたしの親友の桜だ。


いつだってテンションが高い。

「あ、さくおはよー!!」

桜と同じペースで学校へ行く。



「てかさー、桜好きな人誰よおー」

桜は、ふふっと鼻で笑い少し照れた。

少しの沈黙が続く。

「あたし彼氏できたんよ♪」



ナヌっ!

彼氏だと…!?

「そっ、そんなの聞いてないし!!!」

「だってー♪言ってないし♪」

語尾に音符がつくほどうれしいのか…。


「で、相手は誰!?」


「ふふっー♪三浦翔太君♪」



あたしは血の気が引いた。

そんな答え待ってなかったし。
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