ただ君を愛してる

………


佐田に慰めてもらったあと、

メアドを交換した。

『いつでも愚痴言えるように』

なんて言葉を残して。


♪~♪~♪


着信がなり、携帯を手に取る


桜からだ。

【あ、花歩っどこいんのよー!?】

【屋上で寝てたあー】

【はあっ!?】


桜の声からあきれている感じが読める。

電話を切り、軽くなった体をゆっくり持ち上げた。


桜は、あたしが翔太のこと好きって知ってるのかな…。

知ってたら付き合ってないよね。

また性格悪いことを思ってしまった。



「花歩ーッ!あんた何してんのーっ」

「何かフラフラっていったら寝ちゃってたー★」


作った笑顔って…バレてないよね。


「もーっ、心配したんだから…。」

親友…なのに正直なことが言えないなんて。



「あははーっ、ごめんよ!」


あたしと桜はトイレに行き、携帯を開いた。

新着メール2件…。


佐田と、翔太だ…。

FROM:龍生          
―――――――――― 
大丈夫か?          
何かあったらまた言えよな♪  


FROM:翔太
――――――――――
どこいってんの?
桜が心配してるんだけど          


翔太のメールみたときドキッとした。

やっぱ桜のこと好きなんだあ


あたしは佐田だけしかメールを返さなかった。
< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop