ただ君を愛してる
………
佐田に慰めてもらったあと、
メアドを交換した。
『いつでも愚痴言えるように』
なんて言葉を残して。
♪~♪~♪
着信がなり、携帯を手に取る
桜からだ。
【あ、花歩っどこいんのよー!?】
【屋上で寝てたあー】
【はあっ!?】
桜の声からあきれている感じが読める。
電話を切り、軽くなった体をゆっくり持ち上げた。
桜は、あたしが翔太のこと好きって知ってるのかな…。
知ってたら付き合ってないよね。
また性格悪いことを思ってしまった。
「花歩ーッ!あんた何してんのーっ」
「何かフラフラっていったら寝ちゃってたー★」
作った笑顔って…バレてないよね。
「もーっ、心配したんだから…。」
親友…なのに正直なことが言えないなんて。
「あははーっ、ごめんよ!」
あたしと桜はトイレに行き、携帯を開いた。
新着メール2件…。
佐田と、翔太だ…。
FROM:龍生
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大丈夫か?
何かあったらまた言えよな♪
FROM:翔太
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どこいってんの?
桜が心配してるんだけど
翔太のメールみたときドキッとした。
やっぱ桜のこと好きなんだあ
あたしは佐田だけしかメールを返さなかった。