ただ君を愛してる
嘘じゃないって…。

どーいう意味…。





「花歩っ!ちょっといいかな?!」

「んっ?何々!?」


あたしたちは教室の隅に行った。

「あのさっ、明日4人で遊園地いかない!?」

「えっ…。4人って…。」


「あたしと花歩と佐田君と翔太!」


「…うん!いいよ^^」


無理して顔を作った。


何か桜の笑顔が悲しかった。



      ―土曜日―




あたしは、ニコちゃんTシャツにサロペットを着た。


そんなにお洒落しなくてもいいよね。


目に少しマスカラをつけた。


ガチャ


「花歩、俺の携帯しらね?」

「わっ、ちょっとノックぐらいしてよ!しらないって!」


うっざいなー、兄ちゃん…。




「何そんなにおシャレしてんの?デート?翔太?」


「うっさい!兄ちゃんに関係ないんだけど!」


「へーへー、わかりましたよ」


ガチャ


はあ…。


唇にグロスをつけてる時、あたしの携帯が鳴った。


翔太だ!!


「もしもし?」

『あー花歩?今日9時に現地集合だから』




ブチッ




それだけ?


うれしかったのに…はあ…。


あたしは桜の家に行った。
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