神様project・異世界もチートも欲しくない!! 【欲しいのは女神様だけ】
――心安らぐ風呂の心地よさに抱かれて……。
両腕を風呂の縁に添えて極楽の翠は瞳を閉じて夢現の世界に浸っている。
毎日風呂には入ってはいるがここの風呂は特別なのか、疲れが本当にとれ癒されるかのようだった。
「あぁー、生き返るぜぇ。」
ザパーッと溢れるお湯の音がなんとも心地よく、ここが本当に天国なのではないかという妄想まで浮かんでくる。
「し、しかし……。」
頬を赤く染めて何やら考え事をしており、モジモジとおぼつかないご様子だ。
そんな首をブンブン振って邪な考えを振り払おうにも、悲しいかな……男というのはそれで健康なのだ。
「聖奈さんが一緒に風呂に入ってくれたらなぁ。」
そんな思春期な男の妄想は膨らむばかりでバスタオル姿の聖奈を想像してしまい、下半身が痛い。
「おうっふ……さすが我が息子というべきか、お前も聖奈さんの喜びを感じているのか。 ふふっ、良いだろう……たまには今夜は遊んでやるか。 右手が疼くぜ。」
翠は危ない独り言を言うと、にんまりと笑っては、また瞳を閉じてゆっくりと浸かるのであった。
――一方聖奈はと言うと書類を書いており、この地の統治に関係する物の書類のようだ。
「はぁ……今年はどうなるのでしょうか。 米や野菜などの価格は高くなる一方。」
腕組をしながら眉を寄せて困った表情で書類とにらめっこをしている。
やはり神様とは言えど苦労はするようで、神の力が万能でないことも伺えるし、自分の力をいかに役に立たせられるかが問題となるのだろう。
「はぁ、やはり七曜神の中で一番の無能は私なのではないでしょうか……。」
軽く肩を落としてため息をつく。
人の心を落ち着かせる力だけでは経済面を良くすることなど限り無く困難だろう。
「こんなときなら翠様ならどんな知恵を差し入れて……。 っ!? いけない……。」
気がつくと翠の事ばかり頭に浮かんでしまい、書類の製作の妨げになってしまう。
そんな聖奈の顔も少し赤くなっており、自分でも恥ずかしいのかうつ向いてしまう。
「うぅっ、どうしたらいいのでしょうか。」
普段は一人だった神社に男が居候することになったのだ。
たくさんの出来事が聖奈の脳内で予測され、もちろんあんなことやこんなことの妄想もしてしまう。
「い、いけません……ふ、不純な。」
頬を染めている聖奈なのだが少し呼吸は荒くなっており、今は何も考えられないのか机に突っ伏してしまう。
そしてそのままお風呂に入らず居眠りしてしまうのは、言うまでもなく後の話である。
両腕を風呂の縁に添えて極楽の翠は瞳を閉じて夢現の世界に浸っている。
毎日風呂には入ってはいるがここの風呂は特別なのか、疲れが本当にとれ癒されるかのようだった。
「あぁー、生き返るぜぇ。」
ザパーッと溢れるお湯の音がなんとも心地よく、ここが本当に天国なのではないかという妄想まで浮かんでくる。
「し、しかし……。」
頬を赤く染めて何やら考え事をしており、モジモジとおぼつかないご様子だ。
そんな首をブンブン振って邪な考えを振り払おうにも、悲しいかな……男というのはそれで健康なのだ。
「聖奈さんが一緒に風呂に入ってくれたらなぁ。」
そんな思春期な男の妄想は膨らむばかりでバスタオル姿の聖奈を想像してしまい、下半身が痛い。
「おうっふ……さすが我が息子というべきか、お前も聖奈さんの喜びを感じているのか。 ふふっ、良いだろう……たまには今夜は遊んでやるか。 右手が疼くぜ。」
翠は危ない独り言を言うと、にんまりと笑っては、また瞳を閉じてゆっくりと浸かるのであった。
――一方聖奈はと言うと書類を書いており、この地の統治に関係する物の書類のようだ。
「はぁ……今年はどうなるのでしょうか。 米や野菜などの価格は高くなる一方。」
腕組をしながら眉を寄せて困った表情で書類とにらめっこをしている。
やはり神様とは言えど苦労はするようで、神の力が万能でないことも伺えるし、自分の力をいかに役に立たせられるかが問題となるのだろう。
「はぁ、やはり七曜神の中で一番の無能は私なのではないでしょうか……。」
軽く肩を落としてため息をつく。
人の心を落ち着かせる力だけでは経済面を良くすることなど限り無く困難だろう。
「こんなときなら翠様ならどんな知恵を差し入れて……。 っ!? いけない……。」
気がつくと翠の事ばかり頭に浮かんでしまい、書類の製作の妨げになってしまう。
そんな聖奈の顔も少し赤くなっており、自分でも恥ずかしいのかうつ向いてしまう。
「うぅっ、どうしたらいいのでしょうか。」
普段は一人だった神社に男が居候することになったのだ。
たくさんの出来事が聖奈の脳内で予測され、もちろんあんなことやこんなことの妄想もしてしまう。
「い、いけません……ふ、不純な。」
頬を染めている聖奈なのだが少し呼吸は荒くなっており、今は何も考えられないのか机に突っ伏してしまう。
そしてそのままお風呂に入らず居眠りしてしまうのは、言うまでもなく後の話である。