神様project・異世界もチートも欲しくない!! 【欲しいのは女神様だけ】
――聖奈が風呂に入ってはこちらもやることはない。

お話好きな翠は端末をいじくるも電池は一桁に達したために、つまらなくなったのか寝床に入る。
コンセントはあるものの、こちらに持ってこれたのは数少なく充電器がない。

「はぁー……こんなのありかよ。」

ガッカリとため息をつくもいいことを思い付いたのか、ニンマリと口が三日月型に上がっては、ニヤニヤと笑みを浮かべている。

「ほう。」

何を思ったのかスッと立ち上がったが、腕組をして三十秒ほどは立って考える。
しかし何を思ったのか首をブンブン振っては布団に潜り込んでしまう。

「の、覗きはいけない。 さっきので満足……した訳じゃないけど、俺には覗く勇気は今のところ無い。」

そう言い聞かせると端末の電源を落として無心になって眠りにつくも、眠れたのはもう少しあとのことである。



















――夜中になって不思議な時間に目を覚ましてしまう。
別にたまには良くあることなのでどうってことはないのだが、脳裏には聖奈の事が忘れられない。

「あぁ、聖奈さん……。」

夜でも元気な右手と我が息子は勝手に遊んでしまうのか、彼の一物をいじり始める。
風呂に入っている全裸の聖奈を思い浮かべてしまうと興奮し、息を荒らげる翠。

「はぁ……はぁ……聖奈さん。」

瞳をつぶってはそんな想像を作り出す。
いけないと分かっていてもそれは止められないのだ。

(翠様、私のおっぱい……気持ちいいですか? 好きなだけ触っても良いんですよ。)

自分だけが作り出した幻聴の声すらも糧としてどんどんボルテージが高まってゆく。
彼自身ももう止まる余地は無さそうだ。

(はぁ……ぅ……あぁ……翠様ぁ……気持ちいいです。)

「お、俺もだよ……聖奈ぁ……うっ!!」

翠は限界に達したようで、己の欲望を予め用意していたティッシュに爆発させてはぐったりとしてしまう。
俗に言う賢者タイムと言うもので、その表情はどこか満足気でありながら恍惚した表情である。

「はぁ……はぁ……はぁ。 初日からこんな妄想をしてしまうなど。 けど、一目惚れさせた聖奈さんも悪いとは思う。 あぁ、聖奈さんとエッチがしたい……。」

翠の思いは誰も居ない部屋に静かにこだまし、疲れきってしまったようで次に眠りに入るのはそう時間はかからなかったようだ。
とても安心した表情で朝までぐっすりと夢心地へと誘われる……。
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