電車で出会ったキミとワタシ
キミのことは遠くから



「遅れる!遅れる!遅れる!!!!」




春の爽やかな風に、小鳥のさえずりが聞こえる、清々しい朝。




しかし!!!!




私、百瀬あいは、そんなことお構いなし



寝坊してしまった私は、いつも乗っている6:57の電車に間に合わせるため



自転車を立ちこぎして全力疾走。






私の住んでいる町は、普通の町。
都会でもなく、田舎でもなく





スーパーは近くにあるし、大型ショッピングモールは車でちょっと行けばある。





駅もあって、バスだって来る。





そんな町で生まれた、ごくごく普通な女子高生。





ここから少し遠い女子校に、中学から通っていて





家から、自転車、電車、バス。を使って

多分、1時間半くらいかな?




そんなことを考えていたら、すぐに駅に着いた。



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