電車で出会ったキミとワタシ
 


「名前聞けばよかったじゃん!」



「頭が回りませんでした…」



イケメンさんとの急接近も
もう、昨日のこと 


優衣と瞳と三人で、教室でお昼を食べていた



お母さん言って、脱!特大三段弁当


今日は二段弁当にしてもらった




「今日は!今日の朝はどうだったの?」



優衣は、大きな目をきらきらさせて聞いてくる




「今日は…寝坊して、いつもの電車に間に合いませんでした」




「そうだ!今日あい遅刻してた」




「連日の寝不足が原因です」




「寝ろよー!テストより恋だよ」



瞳は、私に言った後、美味しそうな玉子焼を口に運ぶ



「うん…、そうかなぁ?」



私は優衣を覗くように聞いてみる



「うーん。志望大学に受かるのと…彼氏出来るのなら…

私は、志望大学を選ぶかな」




「これだから、女っ気ゼロなお二人さんは困るわ~

まだ二年生よ!受験のことは来年考えよう!


だから、あい!とっとと彼女になって
写真撮ってみせろぉー!!!」



「ちょっ、うるさいよ!瞳!」


瞳は顔の横に拳を作って、馬鹿みたいに大きな声で言うから

優衣と私で、必死に止めた


< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop