電車で出会ったキミとワタシ


雨が、少しやんできて

二人で駅のホームまで歩き



電車を待つ



いつも見つめるだけだったイケメンさんと話していることが夢のよう



そんなときに、名前を聞け!と言っていた
瞳と優衣の顔が浮かんで




意を決して、私は口を開いた




「な、な名前を聞いてもいぃですか…」




最悪!噛んだ!




「竹内です。竹内蒼」



うわぁ…。カッコいい


竹内蒼…竹内蒼…



ずっと知りたかった、イケメンさんの名前



もう、『イケメンさん』じゃなくて

『竹内さん』なんだ!!




「で、君の名前は?」



あ、そうだ。名前を聞くだけで、名乗っていなかった




「百瀬あいです」




名前を言うだけでも、ドキドキする




「了解。何年?」





「高校二年生です」





「同い年じゃん


じゃあさ、お互い敬語なしね」




また、笑顔で私に微笑む



もう、その笑顔やめてーー




輝いていて、直視できない!







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