君の声を聞かせて
プロローグ
ayane side*
あ、私って人の声が聞こえるんだって気づいたのはたぶん幼稚園の年中くらい。
幼稚園の時、同じたんぽぽ組にたいせい君っていうまあまあな悪ガキがいたわけ。おもちゃを投げまくったり、給食の時は席につかなかったりとか色々。そりゃ、先生も手を焼く。
「たいせい君〜おもちゃは投げちゃダメだよ?」
子供ながら大変そうだなーって思ってた。先生がフーと、ため息をついた時不意に目が合った。疲れているのを誤魔化すようにニコッと笑った。
だけど、その顔には似合わない言葉が私には聞こえてきた。
(はぁ…。めんどくさ…周りの子達は眺めてるだけでいいわね…こっちの身にもなれっての…)
え…なにこれ…
だって、だって、先生、ニコッてしたよ?周りの子達って私のことも?いつも優しくしてくれてるのに…?
私は混乱した。でもよく考えてみればこうゆうことはよくあった。お母さんが早く寝なさいって言う前におやすみなさいってしなきゃってずっと思ってたし、お父さんが疲れてる時は絶対声をかけたりしなかった。
だから、よく大人しくていい子ね。なんて言われてたけどそれはただたんにその人が考えてることが分かっていただけ。
その時はそんなことも気にせず楽しく過ごしてたけど、小学生になった頃に気づいた。
今まで仲良くしてたさっちゃんは私の事を実はハブりたいって思ってるとか、担任の先生は実は不倫してるとか聞こえたくもないものが全て聞こえてしまう…
あー人って上辺だけなんだ。って思った頃には周りに壁を作っていた。
こうして、私は誰とも関わらないまま高校二年生になった。
幼稚園の時、同じたんぽぽ組にたいせい君っていうまあまあな悪ガキがいたわけ。おもちゃを投げまくったり、給食の時は席につかなかったりとか色々。そりゃ、先生も手を焼く。
「たいせい君〜おもちゃは投げちゃダメだよ?」
子供ながら大変そうだなーって思ってた。先生がフーと、ため息をついた時不意に目が合った。疲れているのを誤魔化すようにニコッと笑った。
だけど、その顔には似合わない言葉が私には聞こえてきた。
(はぁ…。めんどくさ…周りの子達は眺めてるだけでいいわね…こっちの身にもなれっての…)
え…なにこれ…
だって、だって、先生、ニコッてしたよ?周りの子達って私のことも?いつも優しくしてくれてるのに…?
私は混乱した。でもよく考えてみればこうゆうことはよくあった。お母さんが早く寝なさいって言う前におやすみなさいってしなきゃってずっと思ってたし、お父さんが疲れてる時は絶対声をかけたりしなかった。
だから、よく大人しくていい子ね。なんて言われてたけどそれはただたんにその人が考えてることが分かっていただけ。
その時はそんなことも気にせず楽しく過ごしてたけど、小学生になった頃に気づいた。
今まで仲良くしてたさっちゃんは私の事を実はハブりたいって思ってるとか、担任の先生は実は不倫してるとか聞こえたくもないものが全て聞こえてしまう…
あー人って上辺だけなんだ。って思った頃には周りに壁を作っていた。
こうして、私は誰とも関わらないまま高校二年生になった。
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