君の声を聞かせて
え、友達…?私には全く縁のない言葉。
「そんなの無理です!今まで誰とも喋ったことないんですよ?無理です…」
友達の作り方とか知らない…まずどこからが友達と呼べるものなのかもわからない。
それに比べて先輩は…
「いいですよね。先輩は。みんなに好かれて。」
誰もが先輩に対して優しくて…
誰とも仲が良さそうで…
「友達は作るっていうか…いつの間にかなってるもの…じゃない?とにかく、彩音ちゃんはもっと心の奥の声を聞けばいい。本気で誰かとぶつかってみる。そしたら絶対心が通じ合う。」
本気で誰かと…
「そんな私想像出来ないです…」