君の声を聞かせて



「なんなん?そんなにビビったー?ごめんな〜?」


振り向くと1人の女子生徒が立っていた。


高い位置にくくったポニーテール。少し切れ長の目が印象的な子だった。


え、関西弁?しかもかなりベタベタの…


「てか、私のことわかる?前の席の、中田 華ゆーねんけど。」



今までに経験したことの無い展開に戸惑いつつ、恐る恐る目を見る。




(この子なんかおもろそーやな。仲良ーしたいわ。)




聞こえてきたのは悪口や嫌味でもなく、自分に興味を示すような言葉だった。


今はまで警戒しすぎたのが馬鹿みたいに思えてきた…
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