私は人気コスプレイヤー?!
「えっ!うそ!あの超人気コスプレイヤーじゃないか!」興奮を隠しきれてないですよ。アキさん。と麗奈は言いたくなった。

「全然そんなことないですよっ!てかアキさんのほうが凄いですし…!」

「いや〜!君にそこまで言われると嬉しいな。」
「ところでLITE交換しません?」とスマホを取り出す。

「是非!!コスのことでも色々聞きたいですし!」すると麗奈はピンクのスマホを取り出した。
スマホにはうさぎのストラップが付いていてそれは以前同僚に「麗奈さんぽくないですね〜!」と小馬鹿にされたストラップだ。

「あ、なんだかんだでもう着きましたね!私はこの後サークル主さんと合流するのでまた後でお会いしましょう!」麗奈はそう言いながらスーツケースを下ろし駅のホームのエスカレーターへと向かった。

「それじゃあまた後でね♡」とアキさんはいい反対側の出口へ向かった。

(素敵な人だったな〜!アキさんまた会いたい!)と麗奈はニヤケながら待ち合わせ場所へ向かう。

「あっ!うさみん!こっちこっち〜!」と見た目だけは一回り上ぐらいのおじさんに呼ばれた。
この人は山さん。山さんは同人誌を描いていてそれの売り子をしに麗奈は来たのだ。

「ちょっと、山さん…ここではうさみんって呼ぶのは…」

「あっ、ごめんごめんwつい癖で、はやくいこ!」

(もー、ウサミンってバレると人が後ろから着いてくるから…やめて欲しいのにぃ…)

本人は気づいていないが超人気コスプレイヤーなので、人に後ろを付けられてもしょうがないのだ。

山さんとは大学からの仲で、麗奈をこの業界に引きずり込んだのも彼だ。

「じゃっ、可愛くコスしてきね〜!」と言い山さんは走っていった。

「別にかわいくないですよぉー!」っと麗奈は叫びながら更衣室へと向かった。
そこでコスプレを仕上げた。

「OK…割といい感じかも♡」そー言いながら荷物をまとめて山さんのところへ向かった。

「おっ!麗奈ちゃん!いいじゃ〜ん!」「それってアイカフの衣装??!」
とおじさんっぽい人達に質問攻めにされる。
麗奈は青系のひらひとした布で出来たワンピースを手で広げる

「はっはい!変じゃないですか?」

「全然!可愛いし、衣装作りも上手だしすごいなぁ〜」とおじさん軍団はいう。

「ありがとうございます!あ、もーすぐで一般の人が入場されますね!山さんの本は人気だから忙しくなりそうですね!」

「ありがと!うさみん!」

「よーし頑張るぞー!」
「「おぉお〜!!!」」

その掛け声と同時にコミュケがスタートした。
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