幼なじみの優しい彼
「海のことが、好きなの、大好きだよ」
「ヒカリ」
海は驚いたように目を見開いた。
「嫌いだなんて、嘘だよ。ごめんね、あんなこと言って。私、全然可愛いくないよね」
また、気持ちが高ぶってきて涙がでそうになる。
こんな私、海は嫌かもしれないけれど、どうしても、伝えたいんだ。
「え、ほんとに?いっ、いつから?」
海の上ずったような声がする。
海の顔がみるみる赤く染まっていくのがわかり、私まで心臓がバクバクしてくる。
「ど、どうしょう。俺、すっげー嬉しい」
「か、海?」
海は片手で顔を覆い隠すようにして、クルリと後ろを向いてしまう。
あ、海が、海が、照れている。凄く可愛い。