苦くて甘いビターチョコといちご
第1章
出会い
颯太side
あー。クソ。
タバコ切れてんじゃねーか、
夜11時
月が眩しく輝いて星が見えない
コンビニにタバコとついでに缶コーヒー買いに言った帰り道
「や、、、やめ」
「いいじゃないか」
男のねっとりとしたキモイ喋り方の声と
女の嫌がる声
声がする路地裏の方に行ってみると
いい歳したおっさんが学生服着てる女の子に迫ってる光景
見過ごすわけにはいかねーな、
「こーんな時間にこんなこといたらこんなキモイおっさんに襲われちまうぞ?」
キモイおっさんのケツを思いっきり蹴飛ばし女の子から遠ざけ、
逃げようとするおっさんに跨り、
胸ぐら掴んで吸ってたタバコの煙をおっさんの顔に吐く
「おい、未成年に手出すつもりだったのか?腐ってることしてんじゃねーよ
俺のシマでふざけた事してんじゃ、、、あ?」
よく見ると最近ここらで未成年の女の子が被害にあってる事件の犯人の特徴にすげぇ似てる
「、、、お前、」
「ひいっ!ごめんなさいごめんなさい!あ、りゅ、龍宮寺、」
男はさっき蹴飛ばして倒れた衝撃で出した鼻血を付けたまま泣きそうに謝ってきた
「ぁあ゛!?てめぇ俺に謝るんじゃなくてこの子にだろ!?」
メンチ切って頭突きすると
そのまま気絶しやがった
とりあえず、警察に電話しねぇと、
いつも担当してる顔馴染みの警察官(響也さん)に電話かけると4回のコールで出た
「出んのおせーよ」
『あ?うっせーこれでも早ぇ方だろ。んで?なんだよ』
「あー、、事件の犯人見つけた。
場所言うからすぐ来い」
今の場所を伝えると、すぐ行くって電話切りやがった
被害にあってた女の子は、
座り込んでカタカタと震えていた
青ざめていた女の子の頭を優しく撫でると
少し顔色が戻っていく
「今、警察呼んだから、少し待ってられるか?」
目線を合わせようとしゃがみ聞くと
こくんと頷いた
まだ春になったばかりの3月
夜は流石に寒い
タバコの火を消し
近くにあった自販機で暖かいコーヒーとココアを買って
ココアを渡すとありがとうございますと頭をぺこりと下げた
こんな時間に未成年が歩いてるなんて補導対象だろ。
「こんな時間に何してたんだ?」
「、、、バイト帰りです」
「バイト?お前いくつだよ」
中学生のような幼さが出ている
「、16です、」
「高校生か、」
童顔なだけか、
「はい、」
「家の人、心配してんじゃねーの?」
「まさか、、、してないですよ。」
俯いてココアの缶のプルタブをいじってる
「おい颯太」
「響也さん遅ぇよ」
ネクタイを揺らし走ってきた響也さん
相変わらずオールバック
26歳だって言うのにだいぶ大人の色気がある
婦警さんにモテモテらしい
顔も美形だからキレてるとガチで怖い
響也さんこそヤクザだろ
「で、」
「コイツ」
気絶でのびてる男を指さすと
響也の部下達が男を運んでパトカーに押し入れてった
「で、その子は被害者か、
事情聴取したいんだけど、大丈夫?」
「、、はい」
「ハッ、響也さんのそんな優しい声俺聞いたことねーわ」
「お前には必要ねぇだろ」
2台来てたパトカーのうち
あのおっさんが詰められた方じゃないパトカーに乗り署に向かう
響也さんに連れられ聴取部屋に連れてかれ
俺も話させられた
終わると部屋の前の長椅子に女の子が座って待ってた
「さて、今から婦警さんが君の家に送ってってくれるから。」
響也さんが話しかけると
ビクッと肩を揺らした
帰りたくないって目で俺を見てきた
澱んだ茶色い目は光がない
その時はまだ、親に怒られるから嫌なのかって、それぐらいしか思ってなかった
あー。クソ。
タバコ切れてんじゃねーか、
夜11時
月が眩しく輝いて星が見えない
コンビニにタバコとついでに缶コーヒー買いに言った帰り道
「や、、、やめ」
「いいじゃないか」
男のねっとりとしたキモイ喋り方の声と
女の嫌がる声
声がする路地裏の方に行ってみると
いい歳したおっさんが学生服着てる女の子に迫ってる光景
見過ごすわけにはいかねーな、
「こーんな時間にこんなこといたらこんなキモイおっさんに襲われちまうぞ?」
キモイおっさんのケツを思いっきり蹴飛ばし女の子から遠ざけ、
逃げようとするおっさんに跨り、
胸ぐら掴んで吸ってたタバコの煙をおっさんの顔に吐く
「おい、未成年に手出すつもりだったのか?腐ってることしてんじゃねーよ
俺のシマでふざけた事してんじゃ、、、あ?」
よく見ると最近ここらで未成年の女の子が被害にあってる事件の犯人の特徴にすげぇ似てる
「、、、お前、」
「ひいっ!ごめんなさいごめんなさい!あ、りゅ、龍宮寺、」
男はさっき蹴飛ばして倒れた衝撃で出した鼻血を付けたまま泣きそうに謝ってきた
「ぁあ゛!?てめぇ俺に謝るんじゃなくてこの子にだろ!?」
メンチ切って頭突きすると
そのまま気絶しやがった
とりあえず、警察に電話しねぇと、
いつも担当してる顔馴染みの警察官(響也さん)に電話かけると4回のコールで出た
「出んのおせーよ」
『あ?うっせーこれでも早ぇ方だろ。んで?なんだよ』
「あー、、事件の犯人見つけた。
場所言うからすぐ来い」
今の場所を伝えると、すぐ行くって電話切りやがった
被害にあってた女の子は、
座り込んでカタカタと震えていた
青ざめていた女の子の頭を優しく撫でると
少し顔色が戻っていく
「今、警察呼んだから、少し待ってられるか?」
目線を合わせようとしゃがみ聞くと
こくんと頷いた
まだ春になったばかりの3月
夜は流石に寒い
タバコの火を消し
近くにあった自販機で暖かいコーヒーとココアを買って
ココアを渡すとありがとうございますと頭をぺこりと下げた
こんな時間に未成年が歩いてるなんて補導対象だろ。
「こんな時間に何してたんだ?」
「、、、バイト帰りです」
「バイト?お前いくつだよ」
中学生のような幼さが出ている
「、16です、」
「高校生か、」
童顔なだけか、
「はい、」
「家の人、心配してんじゃねーの?」
「まさか、、、してないですよ。」
俯いてココアの缶のプルタブをいじってる
「おい颯太」
「響也さん遅ぇよ」
ネクタイを揺らし走ってきた響也さん
相変わらずオールバック
26歳だって言うのにだいぶ大人の色気がある
婦警さんにモテモテらしい
顔も美形だからキレてるとガチで怖い
響也さんこそヤクザだろ
「で、」
「コイツ」
気絶でのびてる男を指さすと
響也の部下達が男を運んでパトカーに押し入れてった
「で、その子は被害者か、
事情聴取したいんだけど、大丈夫?」
「、、はい」
「ハッ、響也さんのそんな優しい声俺聞いたことねーわ」
「お前には必要ねぇだろ」
2台来てたパトカーのうち
あのおっさんが詰められた方じゃないパトカーに乗り署に向かう
響也さんに連れられ聴取部屋に連れてかれ
俺も話させられた
終わると部屋の前の長椅子に女の子が座って待ってた
「さて、今から婦警さんが君の家に送ってってくれるから。」
響也さんが話しかけると
ビクッと肩を揺らした
帰りたくないって目で俺を見てきた
澱んだ茶色い目は光がない
その時はまだ、親に怒られるから嫌なのかって、それぐらいしか思ってなかった