苦くて甘いビターチョコといちご
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覚悟が決まった美恋に
結衣は微笑んだ
「美恋ちゃん、」
結衣は着物を持ってきた
「これ、美恋ちゃんに」
「え?」
着物を着付け、髪を簪で結い、
軽く化粧も施す
「こんな綺麗な着物、あたしが着ちゃったらだめな気がするんですけど、、」
「、この着物はね、姐さん、アニキのお母さんが先代のところに覚悟決めた時に着て行った着物だったの。
言ってたわ、この着物、アニキの事を大切にしてくれる子にって。ね
この着物着てった時、覚悟決めた時だったって言ったでしょ?
この花の花言葉知ってる?」
「あ、、、」
「そう、ーーーーーーーー」
真っ赤な口紅をひいて完成された美恋を玄関まで背中を押す結衣
「ほら、行っておいで」
「、、行ってきます」
着物で上手く走れない美恋は小走りで向かう
「あれ?今のお嬢?泣いてたけど、」
誠は玄関で美恋を見送った結衣に話しかけると
「アニキも不器用よね、
好きな子泣かせちゃって、
私らからしたらまだまだ子供って事よ」
ふふっ、と笑って誠と家の中に入る
「あれ?美恋さん?」
「ほら琥太も入りな」
早く答えを言いたい
言い逃げなんてずるい
颯太の元に早く早くと足を進める美恋
桜並木の川沿いを進んでいると歩いてくる颯太の姿
「颯太さん!!」
「なんで、しかも、着物で、」
颯太の顔見た途端ぼろぼろと大粒の涙が頬へ流れる美恋
「それ、」
「颯太さんのバカ!何よ!忘れろとかなんで、そうなるのよ、、」
「美恋、」
拭っても止まることのない美恋の濡れた頬を拭う颯太さんの指を止める美恋に少し驚く颯太
「颯太さん、言い逃げなんてずるいです!
私は、颯太さんで心をいつものかき乱されてます。
怪我して帰ってくると心配だし
頭撫でられるだけでもドキドキするし、
でも離れると寂しいし、
颯太さんの事考えるとこんなに胸が苦しいんです
どうしてくれるんですか、
極道の彼女にでも嫁にでもなります
その覚悟ぐらいあります」
「美恋、」
「幸せになれって言うなら、
颯太さんが幸せにしてください
私は、颯太さんに幸せにしてもらいたいよ、、」
「美恋、本当に俺で良いのか?」
「覚悟決めたって、言ったでしょ、」
涙を流し続ける美恋をふわりと抱きしめる颯太の背中にそっと腕をまわす
「俺を好きになってくれて、ありがとうな、、、美恋、
この先ずっと、離してやんねぇからな
覚悟しとけよ」
颯太の襟首をグイッとひっぱり
唇にキスを落とす
チュッ
「こっちこそ。浮気でもしたら許さないから」
「鬼嫁になりそうだなー、」
「へへへっ、
颯太さん、大好きだよ」
「俺も。」
「結衣さんが、着付けてくれたんだけど、この着物の刺繍の花ね、」
「菊と、ナズナ?」
「うん」
「赤い菊の花言葉は確か、
あなたを愛してる」
「そう、だから颯太さんのお母さん、
先代のとこに嫁ぐって決めた時、この着物着たんだって、
結衣さんが、教えてくれたの、
ナズナの花言葉は、」
「I offer you my all」
『あなたにあたしの全てを捧げます』
覚悟が決まった美恋に
結衣は微笑んだ
「美恋ちゃん、」
結衣は着物を持ってきた
「これ、美恋ちゃんに」
「え?」
着物を着付け、髪を簪で結い、
軽く化粧も施す
「こんな綺麗な着物、あたしが着ちゃったらだめな気がするんですけど、、」
「、この着物はね、姐さん、アニキのお母さんが先代のところに覚悟決めた時に着て行った着物だったの。
言ってたわ、この着物、アニキの事を大切にしてくれる子にって。ね
この着物着てった時、覚悟決めた時だったって言ったでしょ?
この花の花言葉知ってる?」
「あ、、、」
「そう、ーーーーーーーー」
真っ赤な口紅をひいて完成された美恋を玄関まで背中を押す結衣
「ほら、行っておいで」
「、、行ってきます」
着物で上手く走れない美恋は小走りで向かう
「あれ?今のお嬢?泣いてたけど、」
誠は玄関で美恋を見送った結衣に話しかけると
「アニキも不器用よね、
好きな子泣かせちゃって、
私らからしたらまだまだ子供って事よ」
ふふっ、と笑って誠と家の中に入る
「あれ?美恋さん?」
「ほら琥太も入りな」
早く答えを言いたい
言い逃げなんてずるい
颯太の元に早く早くと足を進める美恋
桜並木の川沿いを進んでいると歩いてくる颯太の姿
「颯太さん!!」
「なんで、しかも、着物で、」
颯太の顔見た途端ぼろぼろと大粒の涙が頬へ流れる美恋
「それ、」
「颯太さんのバカ!何よ!忘れろとかなんで、そうなるのよ、、」
「美恋、」
拭っても止まることのない美恋の濡れた頬を拭う颯太さんの指を止める美恋に少し驚く颯太
「颯太さん、言い逃げなんてずるいです!
私は、颯太さんで心をいつものかき乱されてます。
怪我して帰ってくると心配だし
頭撫でられるだけでもドキドキするし、
でも離れると寂しいし、
颯太さんの事考えるとこんなに胸が苦しいんです
どうしてくれるんですか、
極道の彼女にでも嫁にでもなります
その覚悟ぐらいあります」
「美恋、」
「幸せになれって言うなら、
颯太さんが幸せにしてください
私は、颯太さんに幸せにしてもらいたいよ、、」
「美恋、本当に俺で良いのか?」
「覚悟決めたって、言ったでしょ、」
涙を流し続ける美恋をふわりと抱きしめる颯太の背中にそっと腕をまわす
「俺を好きになってくれて、ありがとうな、、、美恋、
この先ずっと、離してやんねぇからな
覚悟しとけよ」
颯太の襟首をグイッとひっぱり
唇にキスを落とす
チュッ
「こっちこそ。浮気でもしたら許さないから」
「鬼嫁になりそうだなー、」
「へへへっ、
颯太さん、大好きだよ」
「俺も。」
「結衣さんが、着付けてくれたんだけど、この着物の刺繍の花ね、」
「菊と、ナズナ?」
「うん」
「赤い菊の花言葉は確か、
あなたを愛してる」
「そう、だから颯太さんのお母さん、
先代のとこに嫁ぐって決めた時、この着物着たんだって、
結衣さんが、教えてくれたの、
ナズナの花言葉は、」
「I offer you my all」
『あなたにあたしの全てを捧げます』