死にたがりティーンエイジを忘れない


食べることと命を保つことがとても近い関係にあるのを知っている。

生きることがイヤでイヤでたまらなかったころ、わたしは上手に食事を取ることができなかった。


普通、人間には空腹感と満腹感がある。

人間は「おなかの減り具合」という体感のセンサーによって、おおよその食事時間を測ることができる。


わたしには、それができなかった。

わたしは人間として、あるいは生き物として、おかしかった。

機能が狂っていた。


空腹か満腹かわからなかった。

味を感じることができても、おいしいと感じることができなかった。

食事を取れば、胃の中に食べ物が入っていることを気持ち悪かった。

際限なく食べて全部を吐く。

そんな呪いのような習慣を絶てない日々が続いた。


摂食障害、という。


食べることや飲むことを拒絶するのも、

食べることへの調整が利かずに食べすぎてしまうのも、

食べた後で食事行為を否定して吐かずにいられないのも、

摂食障害だ。


ダイエットをしている人、食べ歩きが趣味の人は、ドキリとするかもしれない。

呪いの言葉のように「ダイエット」が付きまとっているのを感じるとか、食べ歩きをしても楽しさより罪悪感があるとか、

もしそうなら、立ち止まって自分と向き合ってみてほしい。


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