死にたがりティーンエイジを忘れない


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文系特進クラスは基本的に持ち上がりだけれど、何人かの入れ替えがあった。

理系から入ってくる人もいたし、逆に理系のクラスに行った人もいた。

担任は鹿島先生のままだった。


新学期が始まってすぐの健康診断。

身体測定が好きな人なんていないと思うけれど、わたしはことさらイヤな気分だった。

そして、結果は、想像以上にショックなものだった。


身長が百六十五センチに対して、体重は六十八キロ。


こんなに太っているなんて、自分で思っていなかった。

顔にあまり肉がつかない体質らしくて、測定に当たった養護の先生も体重計の数値を二度見した。

それくらい、自分でもまわりとしても、ここまで重いだなんて、予想外の結果だった。


ショックだったし、恥ずかしかった。

こんな太った姿で平然としていたなんて。

もともと決してやせ型でないことわかっていた。

それにしたって、限度があるだろう。


わたしは太っている。

わたしは醜い。

本気でそう思った。

やせなければ。

食べてはいけない。

このままでは、わたしは、自分で自分の存在が許せない。


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