雨のち晴れ
そんな風に私たちが笑っていると、5人組のうちの4人が私たちの方へ歩いてきた。
あの女の子の姿だけがなかった。
太陽は私の前に立ち
「何しに来た」
と、4人に威嚇した。
「本当にすまなかった!」
「本当にごめんなさい!」
いきなり4人はそう言って私たちに頭を下げた。
「お前らがしたことは、それですむことなのかよ!」
太陽はそう言って4人を睨んだ。
「俺たちは許されないことをした、そんなことはわかってる」
「私たちは調子に乗ってあなたにあんなにひどいことを......」
4人は今にも泣きそうな顔をしている。
「だから、それですむことじゃねぇって......」
「太陽、待って」
怒りをぶつけている太陽を止める。
「美琴、どうして.......」
そんな私を太陽は心配そうに見つめる。
「大丈夫だから」
そう、太陽に笑いかける。
「そうか」
太陽は険しい顔をしながらも、私の気持ちを理解してくれた。