雨のち晴れ

太陽



眩しい.......朝?

目を開けると、そこは病室だった。

さっきのは夢だったのだろうか......?

私は太陽の手を握ったまま、寝ていたようだ。

太陽はまだ呼吸器をつけて眠っている。

やっぱり夢だったのかな......

病室を見渡すと、彩香と愛梨彩が部屋の隅で眠っていた。

そういえば昨日、病室に呼ばれて、それで私そのまま寝ちゃったんだ......

太陽はまだ目を覚ましていない。

「太陽......」

そんな彼を見て、一気に不安が押し寄せてくる。

だって.......と、私が弱気になりかけていると

『太陽を信じてやってくれ』

と言う、晴馬の言葉が蘇ってきた。

晴馬の私を励ましてくれる優しい言葉。

そうだ、私が諦めちゃダメなんだ。

信じなきゃ。

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