雨のち晴れ
すると
「何、2人でラブラブしてるのよ」
「そういういうのは、人目のつかない場所でやるものだよ」
と、楽しそうな声が聞こえてきた。
振り向くと、ニヤニヤしながら私たちを見ている彩香と愛梨彩がいた。
「あっ......」
顔がどんどん熱くなっていく。
「そんなに照れることないって」
「そうだよ~」
と、2人は楽しそうに言った。
「ちょっと!」
2人は私の反応を見て楽しんでいる。
太陽を見ると、彼も楽しそうに笑っていた。
「もうっ」
そんな3人につられて、私も笑顔になってしまった。
時計を見ると、まだ朝の6時半。
登ってきたばかりの太陽が、窓の外から私たちを照らしてくれていた。