雨のち晴れ
第2章
ニセモノの笑顔
『晴馬!晴馬!』
『あなたのせいで晴馬は死んだのよ!』
『よく学校来れるよね、人殺しのくせに』
やめて......
『友だちなんかじゃないから、もう関わってこないで』
『なんでお前が生きてるんだよ』
やめて......やめて......
『あんたが死ねばよかったのに』
「やめて!......あ......」
夢か......
今日もいやな夢で目が覚めてしまった。
ずっとこんな夢ばかり見ている。
夢の中でも私は1人。
「眩しい......」
カーテンの隙間から差し込む太陽の光が眩しい。
今日もあの場所に行かなきゃいけない。
あの場所に行くなら死んだほうがまし。
そう思うこともある。
だけどあの子達に負けたくない。
イジメに負けたくない。