透明なパレットに何色もの色を重ねて
アイツとの急接近
翌朝、久しぶりにゆっくりと眠れたからか
スッキリとして目覚めた。

昨日、望月くんと分かれて帰路についてからもなんだか心が落ち着かなかった。

久しぶりに呼ばれた《彩葉》という名前。

彼の声で呼ぶ私の名前が何度も耳の中でリピートされる。
それがとてもくすぐったくて、でもすごく
恥ずかしい。

そんなことを思い出しては、挙動不審だった私を妹の沙彩は不審そうに見ていた。
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