透明なパレットに何色もの色を重ねて
「ねえ、シロ。あんた望月くんとせっかく隣にさせてあげてるんだから仲良くなって、私に紹介してよ」

お昼休み、教室でお弁当を食べていた時に突然思いついたかのように言い放った。

良美も「それはいいアイデアだね」
と食いつく。

「えっ?なんで私が?」

貴美枝の顔色ばかりを伺う日々に嫌気と疲れが限界になっていた私は反抗的な態度を取った。

それが貴美枝の逆鱗に触れた。
良美の援護も酷くなった。

「友達でしょ!友達なら協力するのが普通じゃない。シロは私のこと友達だと思ってないの?」

「本当だよシロ。貴美枝の友達なら協力したいと思うのが普通でしょ!謝りなよ、貴美枝に」

意味がわからない。
なんで私が謝らなきゃいけないんだろう。

「……ごめん。でも私、望月くんと話なんてしないし、仲良くもないから」
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