[完結] オレンジ色のカーテンに包まれて。
「いやっ……んぁ」
「お前の言ってることなんて、無視するから」
「んんっ……」
どちらのものだか分からない唾液が、私の口元から垂れてくる。
その直後に、涼くんの舌が私の口内を荒らす。
「あぅ……りょ……う…」
「可愛い」
「んっ……ぁ…」
甘いキスに意識が痺れる。
目がとろりとして、泣きそうになる。
息ができなくて、苦しいはずなのに
もっとキスしてほしいと思ってしまう。
「んんっ……りょ…ぅ……」
ぱっ──
誰もいない図書室にリップ音が響く。
「は…ぁ……」
離れた涼くんの顔は色っぽい。
私も、きっとあんな顔をしていると思う。
息が荒いのも自覚していた。
顎を伝う唾液を拭うと、立ち上がった涼くんに
無理やり、立ち上がらせられる。
そして、強く抱きしめられた。
「はぁ……ぁ……」
まだ荒い息が落ち着かない。
早く落ち着かせなきゃ。
こんな私、見せたくない。見て欲しくない。
「ごめんな。強引なの、イヤだよな」
私をもっと強く抱きしめて、涼くんはそう言った。
私は、はっとした。
いつも強引な涼くんだけど、そんなことを思ってたんだ。
気付けなかった私を、ちょっとだけ憎んだ。
「そ、そんなことないよ」
涼くんから、少しだけ距離を取る。
ニコリと笑ってから、唇を触れ合わせた。
顔を離すと、そこには驚いた顔の涼くんがあった。
「私は、強引な涼くんが好きだよ。だから、そのままでいてほしい」
すっかり落ち着いた息でそう言うと、涼くんは
さっきよりも強く私を抱きしめた。
「涼くん。く、苦しい」
「うるせー。バーカ」
あ、照れた。
可愛いなと思いながら、私はクスリと笑った。
だけど、それが悔しかったのか、
涼くんはすぐに普段の余裕を取り戻して、
「今日のイジワル、終わりだよ?」
と私の耳元でそう言った。
急に恥ずかしさが込み上げてきて、
赤くなる顔を隠すことしか出来なかった。
「お前の言ってることなんて、無視するから」
「んんっ……」
どちらのものだか分からない唾液が、私の口元から垂れてくる。
その直後に、涼くんの舌が私の口内を荒らす。
「あぅ……りょ……う…」
「可愛い」
「んっ……ぁ…」
甘いキスに意識が痺れる。
目がとろりとして、泣きそうになる。
息ができなくて、苦しいはずなのに
もっとキスしてほしいと思ってしまう。
「んんっ……りょ…ぅ……」
ぱっ──
誰もいない図書室にリップ音が響く。
「は…ぁ……」
離れた涼くんの顔は色っぽい。
私も、きっとあんな顔をしていると思う。
息が荒いのも自覚していた。
顎を伝う唾液を拭うと、立ち上がった涼くんに
無理やり、立ち上がらせられる。
そして、強く抱きしめられた。
「はぁ……ぁ……」
まだ荒い息が落ち着かない。
早く落ち着かせなきゃ。
こんな私、見せたくない。見て欲しくない。
「ごめんな。強引なの、イヤだよな」
私をもっと強く抱きしめて、涼くんはそう言った。
私は、はっとした。
いつも強引な涼くんだけど、そんなことを思ってたんだ。
気付けなかった私を、ちょっとだけ憎んだ。
「そ、そんなことないよ」
涼くんから、少しだけ距離を取る。
ニコリと笑ってから、唇を触れ合わせた。
顔を離すと、そこには驚いた顔の涼くんがあった。
「私は、強引な涼くんが好きだよ。だから、そのままでいてほしい」
すっかり落ち着いた息でそう言うと、涼くんは
さっきよりも強く私を抱きしめた。
「涼くん。く、苦しい」
「うるせー。バーカ」
あ、照れた。
可愛いなと思いながら、私はクスリと笑った。
だけど、それが悔しかったのか、
涼くんはすぐに普段の余裕を取り戻して、
「今日のイジワル、終わりだよ?」
と私の耳元でそう言った。
急に恥ずかしさが込み上げてきて、
赤くなる顔を隠すことしか出来なかった。