私は強くない
「おはよう。横にいないから、びっくりしたよ」

「おはようございます。朝ごはん作ろうと思って」

朝食を作っていると、圭輔さんが起きてきた。隣にいないから、慌てたと…。


後ろから圭輔さんが抱きしめてくれる。

「作れないじゃないですか…」

「作れなくてもいいよ。もう一回寝るか?」

「もう!」

幸せなひと時。
静かな時間。

「慶都、ゆっくりでいいから、幸せになろうな…。いや、幸せにするよ」

「はい…」


これから二人で作っていく…

私を強くしてくれた、あなた。

これからもよろしくお願いします。






『私は強くない』………完







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